2013年5月12日日曜日

第20回練習会

日時:2013年5月11日(土) 13:30~17:00
ピアノ:ヤマハC5

曲目
シューベルト/ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664 Op.120 第1楽章
シューマン=リスト/献呈
ショパン/バラード第3番変イ長調 Op.47
ドビュッシー/映像第2集より「葉ずえを渡る鐘の音」
ドビュッシー/ベルガマスク組曲より 「プレリュード」「メヌエット」「月の光」「パスピエ」
中村八大/こんにちは赤ちゃん
ハイドン/アリエッタと20の変奏イ長調 Hob.XVII:2
ハイドン/ピアノ三重奏曲第39番ト長調 Hob.XV:25 第3楽章
バッハ/シンフォニア第11番ト短調 BWV797
プーランク/15の即興曲よりハ短調「エディット・ピアフを讃えて」
フランク・チャーチル/いつか王子様が
ヘンリー・マンシーニ/ムーン・リバー
メトネル/プリマヴェーラ
モーツァルト/ピアノソナタ第6番ニ長調 K.284 「デュルニツ」第1楽章
森元康介=長岡成貢/扉の向こうへ 
YeLLOW Generationによる歌でアニメ『鋼の錬金術師』の2代目エンディング
ラヴェル/ボロディン風に
ラヴェル/鏡より「道化師の朝の歌」
ラフマニノフ/幻想的小品集より第1番変ホ短調 「エレジー」
ラフマニノフ/前奏曲Op.23-4ニ長調
リスト/3つの演奏会用練習曲変ニ長調 「ため息」


 外は梅雨を思わせるような小雨の中、練習会が開かれました。新曲に取り組まれている方、日々の練習の成果を披露してくださった方、本番に向けての予備練習をされた方、設定した目標を達成すべく取り組まれている方など、 今回も多様な取り組みがうかがえる演奏を聴くことができました。今回印象的だったこととして、ハイドン、モーツァルトのようなウィーン古典派、そしてウィーン古典派と内的に結びつきながら発展したシューベルトのような、ドイツ系の音楽が増えたことが挙げられそうです。自然に聴かせること自体難しい彼らの独奏曲、きめ細やかな取り組みがうかがえる温かみのある演奏を聴くことができました。またロシアのラフマニノフ、メトネルも人気があり曲自体に込められた熱く深き情熱が感じられる演奏を聴くことができました。ラヴェル、ドビュッシー、似たようで実はかなり異なる性質の二人の作曲家の曲も登場し色彩感豊かで深遠な世界を味わうことができました。またディズニーやアニメの曲も含まれたポピュラー音楽を見事にアレンジして弾かれた方もいました。曲によっては耳コピーをもとにアレンジされるとのこと、暗譜率が高くリズム感を大事にされていて、クラシック音楽を楽譜を見ながら弾くのを当たり前にしながら練習してきた私には新鮮に感じられました。一方、その方から見ると楽譜としっかり向き合いレガート奏法やフレージングを大事にするクラシックピアノの奏法が新鮮に感じられ学ぶことが多いとのこと。同じピアノという楽器でも切り口によってさまざまな表情を出すことが出来るのだと感じました。出産したメンバーと赤ちゃんが途中で顏を出しみんなで歓迎和やかな雰囲気に。今後も親子ともどもずっと音楽を楽しんでいただけたら、と思った次第です。
 終了後のお茶会では練習環境、暗譜をはじめとした本番の話、選曲や取り組みについての話をしました。集合住宅でのピアノ練習をいかに行うか、という問題はピアノを楽しむもが直面しうる永遠の課題だと痛感。制約ある状況の中で集中して取り組むことの大切さを痛感、実際にそのようにされ素敵な演奏を聴かせてくださる真摯なメンバーたちに敬意を払いたくなりました。また本番では普段起こりえないことが起こりやすい、そういう中で平常心を保って弾くのは難しいがどのようにしたらいいだろう、というような課題も話題に。しかしさまざまな困難があっても、みんな音楽大好きピアノ大好き、とても楽しく温かいひとときを過ごすことができました。